「TOEICリスニングが壊滅的でヤバイ!おすすめの勉強法を知りたい!」
「TOEICのリスニングが全然聞き取れない!対策に役立つ教材やアプリはどれ?」
「TOEICのリスニングの先読みのコツを知りたい」
TOEICのリスニング対策をしているなかで、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
TOEICのリスニング対策を効率的かつ効果的に進めるためには、効果的な勉強法だけでなく、問題の形式や傾向、それぞれのパートの解法テクニック、そして自分に最適な学習方法を知ることが大切です。
本記事では、TOEICのリスニングパートの概要、パートごとの解き方のコツ、効果的な勉強法、そしてTOEICのリスニング対策におすすめの参考書・アプリ、スクールをご紹介します。
TOEICのリスニングが全く聞き取れず、絶望を感じている方はぜひ参考にしてください。
独学で2014年に英検1級を取得し、英検に関しては全ての級の受験経験あり。TOEICで930点。大阪大学外国語学部で英語を専攻。コラム執筆や英語ニュースの翻訳に携わりながら、音楽クリエイターの顔も持つ。留学や海外滞在なしでもハイレベルな英語力を身につける方法を日々研究中。
この記事の目次
TOEICリスニング試験の概要・問題形式
TOEICのリスニング試験の構成は以下の通りです。
パート | 問題形式・種類 | 設問数 |
---|---|---|
パート1 | 写真描写問題 | 6問 |
パート2 | 応答問題 | 25問 |
パート3 | 会話問題 | 39問 |
パート4 | 説明文問題 | 30問 |
約45分間で100問の設問に回答します。
本章では、それぞれのパートの問題の特徴について詳しく紹介します。
パート1: 写真描写問題
写真描写問題とは、与えられた写真を最も的確に描写している選択肢を選ぶ問題です。1枚の写真に対して4つの選択肢があります。
選択肢の英文は問題用紙に書かれていないため、各選択肢の音声をよく聞きましょう。
TOEICのリスニング問題のなかでは最も難易度が低く点数が取りやすいセクションではありますが、ひっかけ問題もあるため注意が必要です。
>> TOEIC Part1のサンプル問題を確認したい方はこちらへ
パート2: 応答問題
応答問題は、1つの質問あるいは文章と3つの応答が流れて、3つの応答のなかから適切な応答を選ぶ問題です。(A)から(C)の3つの選択肢は問題用紙には記載されていないため、選択肢も含めてしっかりと英文を聞き取る必要があります。
後半にいくほど難易度が高まりますが、Part1と同様にリスニング問題全体で見ると難易度が低いため、得点源にしたいパートです。
>> TOEIC Part 2のサンプル問題を確認したい方はこちらへ
パート3: 会話問題
会話問題は、2人または3人による会話を聞いて問題用紙に記載された設問に回答します。1つの会話に対して3つの設問があります。全部で39問もあり、リスニング問題のなかで最も設問数が多いです。
会話の内容を理解しながら回答になる箇所を聞き取る必要があるため、高い集中力が求められます。
>> TOEIC Part 3のサンプル問題を確認したい方はこちらへ
パート4: 説明文問題
説明文問題は、パート3の会話問題と形式が同じですが、留守電のメッセージや空港のアナウンスなどパート3よりも長くて複雑な英文を聞き取ることが特徴です。
TOEICのリスニングセクションのなかで最も難しく、高いリスニング力が求められます。リスニングセクション最後のパートではありますが、集中力を切らさずに取り組めるようにしましょう。
>> TOEIC Part 4のサンプル問題を確認したい方はこちらへ
TOEICリスニングの英語が聞き取れないのはなぜ?
TOEICリスニングの英語が聞き取れないのは、以下のような要因が考えられます。
聞き取れない原因 | 効果的な対策法 |
---|---|
英語特有の発音や音の変化に慣れていない | 音読を通じて英語の音に慣れる |
知らない単語や熟語が多い | TOEIC頻出単語を学習して語彙力を強化する |
音声を聞いて意味を理解するまでの処理スピードが遅い | シャドーイングを通じて、英文の意味や内容を理解しやすくする |
TOEICのリスニングセクションでハイスコアを取得するためには、何が原因でつまずいているのかを特定し、その原因を解消するのに効果的なトレーニングをおこなうことが大切です。
【パート別】TOEICのリスニングでスコアアップをするためのコツ
次に、パート別に解き方のコツを紹介します。これらのコツを知っておくだけでも、短期間でTOEICリスニングセクションでスコアアップを実現できるでしょう。ぜひ参考にしてください。
パート1
パート1の解き方のコツは、以下のように写真の種類ごとに注目するポイントを変えることです。
パート1で注目すべきポイント
- 人物1人の写真の場合は動作に注目して、「何をしているか」動詞に注目して聞き取る
- 2人以上の人物の写真の場合は、「向かい合っている」「女性が男性に話しかけている」など位置や動作に注目して音声を聞く
- 風景の写真の場合は状態に注目し、「主語」をしっかりと聞き取れるようにする
パート2
パート2の解き方のコツは、問題文の最初の「疑問詞」を集中して聞き取ることです。
英語の疑問詞の種類と意味
- Who「だれ」
- What「なに」
- Which「どれ」
- Whose「だれのもの」
- When「いつ」
- Where「どこ」
- Why「なぜ」
- How「どのように」
疑問詞が聞き取れれば、選択肢が絞られてきます。例えば、問題文の最初が”Who”であった場合は、人物や人名に関する選択肢を選べば正解です。
しかし、ひっかけ問題もあるため、Part 2にある全ての問題がこのテクニックで対応できるわけではない点には注意してください。
パート3
パート3の会話問題では、問題文と選択肢を「先読み」することが大切です。
テスト開始前の説明のナレーションの間、あるいはPart 1やPart 2のなかで音声を聞く必要のない時間に、Part 3 の問題文と選択肢を先読みしてください。そして、Part 3の問題に入ってからもどんどん先の問題文と選択肢を読み進めましょう。
先読みをすることで「何についての話であるか」予測しやすくなるとともに、聞き取るべきポイントが見えてきます。
先読みができるようになるためにはある程度のトレーニングと時間が必要です。普段のリスニング対策のときから先読みする練習に取り組んでみてください。慣れるまで時間がかかり、難しいと感じるかもしれませんが、徐々に慣れていきます。
それでも先読みが難しいという場合は、1つの会話に対して1問目のみ問題文と選択肢のみ先読みすることがおすすめです。1問目だけであれば放送内容の前半部分を聞き取れば回答することができ、次の会話を先読みする時間が作れます。
もし1問目の先読みができるようになったら、2問目、3問目と少しずつ先読みする問題文と選択肢を少しずつ増やしていくとハイスコアが狙えるようになるでしょう。
パート4
パート4もパート3と同様に先読みが重要です。パート3の問題文と選択肢を全て先読みできたら、そのままパート4に移って同じような作業をおこなってください。
また、パート4は各説明文の冒頭で、広告やニュース報道など説明文の題材について言及します。この説明文の題材に関する英文を聞き取るようにしましょう。題材がわかると、回答のヒントになります。
【ステップ別】TOEICのリスニング対策に効果的な勉強法
以下のステップを踏んで、TOEICのリスニング対策に取り組んでみてください。
- STEP1: 自分のレベルに合ったTOEICリスニング対策教材を選ぶ
- STEP2: リスニングの英文スクリプトを精読する
- STEP3: リスニング音声を聞きながら英文に適宜スラッシュを入れる
- STEP4: リスニングの音声を聴いて英語の発音をチェックする
- STEP5: スクリプトを見て音読練習をする
- STEP6: リスニング音声を使ってシャドーイングの練習をする
- STEP7: 同じ音声を毎日繰り返し聞く
本章では、それぞれのステップでやるべきことについて詳しく説明します。
TOEIC初心者でまずやるべきことについて知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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STEP1: 自分のレベルに合ったTOEICリスニング対策教材を選ぶ
TOEICのリスニングスコアを伸ばすためには、まずは自分のレベルに合った教材選びが重要です。適切な教材を選ぶことで、効率的に学習を進められます。以下を参考にしながら、自分の英語力に合った教材を選びましょう。
英語レベル | おすすめの教材 |
---|---|
TOEIC 350点以下 | 基礎的なリスニング力を養うために、易しい英語の音声を活用しましょう。TOEICの入門書やスクリプト付きのリスニング教材がおすすめです。 |
TOEIC 350〜495点 | TOEICの問題形式に慣れるため、公式問題集やTOEIC対応のアプリを活用しましょう。 |
TOEIC 495点以上 | スピードの速い音声や本番レベルの問題集を使って実践的なトレーニングをおこないましょう。 |
自分のレベルに合った教材を選んで段階的にリスニングを強化することが、スコアアップへの近道です。
STEP2: リスニングの英文スクリプトを精読する
TOEICのリスニングのスコアを伸ばすためには、聞くだけでなく英文スクリプトを精読することが重要です。以下の手順で精読に取り組みましょう。
1. スクリプトを読みながら音声を確認する。
2. わからない単語やフレーズの意味を調べる。
3. 英文の構造(S・V・O・C)を一文一文丁寧に確認する。
意外に思われるかもしれませんが、スクリプトを精読すると、聞き取れる英語の幅が広がってリスニングセクションのスコアアップにつながります。
STEP3: リスニング音声を聞きながら英文に適宜スラッシュを入れる
次に、音声を聞きながら英文に適宜スラッシュを入れましょう。英文を意味のかたまりごとに区切るため、よりスムーズに英語の音声を理解できるようになります。スラッシュを入れる箇所にルールはありませんが、以下を参考にしながらスラッシュを入れてください。
英文でスラッシュを入れる場所
- S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)それぞれの直後
- ”on”や”from”など前置詞の前
- 関係代名詞の前
- ”but”や”because”など接続詞の前
- 「,(カンマ)」や「:(コロン)」の前
このトレーニングを繰り返すことで、リスニング力だけでなく英文読解のスピードも向上しリーディングパートの対策にもなります。
TOEICのリーディングにおすすめの勉強法について知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
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STEP4: リスニングの音声を聴いて英語の発音をチェックする
つづいて、リスニングの音声を聞いて英語の発音をチェックしてください。
英語の音声を聞いてみたときに「思っていたのと違う発音だ!」と感じることはありませんか?英語には、以下のようにさまざまな発音のルールがあることから、そのようなことが起こります。
英語の音声変化のルール | 特徴 |
---|---|
リンキング(連結) | 「子音」で終わる単語と「母音」で始まる単語が続いた場合、子音と母音をつなげて1つの音として発音する。 例)Should I〜? |
リダクション(脱落) | 特定の音が弱く発音されたり、省略されたりすること。 例)“night”は「ナイト」ではなく「ナイッ」と発音して、最後の”t”の部分は発音しない。 |
アシミレーション(同化) | 2つの異なる音が重なり、新しい音として発音される音声変化のこと。 例)did youは「ディドゥ ユー」ではなく「ディジュー」と発音する。”d”と”y”が「ジュ」という新しい音を作り出している |
弱形 | 人称代名詞・前置詞・be動詞・助動詞などの機能語は短く弱く発音される。これらの語句は文章上でキーワードにはならないものの、きちんと聞き取れないと英文を正しく理解できなくなる。 |
アクセント | それぞれの単語で強く発音する音節のこと。日本語とは異なり英語は強弱をつけて単語や英文を発音する。 |
イントネーション | 「抑揚」。声を上げたり下げたりして単語や文章を読むこと。 |
これらのルールを知って「発音」を意識しながら英語の音声を聞くことで、聞き取りの精度が向上し、よりスムーズに英文の内容が理解できるようになります。
STEP5: スクリプトを見て音読練習をする
スクリプトを見ながら音読練習をします。音読を通じて、英語の音のリズムやイントネーションに慣れることができ、リスニングの理解力がさらにアップします。以下の手順で音読に取り組んでみてください。
1. スクリプトを見ながらゆっくり音読する。
2. リズムや抑揚を意識しながらナチュラルスピードで音読する。
3. 自分の音読を録音して、ネイティブの音声と比較しながら改善点がないか確認する。
STEP6: リスニング音声を使ってシャドーイングの練習をする
リスニング音声を使ってシャドーイングの練習に移りましょう。
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら2〜3語遅れて発話するトレーニング方法で、リスニング力の向上や英語の正しい発音の習得に非常に効果的です。以下の手順でシャドーイングに取り組んでみてください。
1. スクリプトを見ながら音声を聞く。音のつながりやリズムを意識することが大切。
2. スクリプトを見ながらシャドーイングに取り組む。
3. 慣れてきたらスクリプトを見ないでシャドーイングに取り組む。
4. スクリプトを見ないでスラスラとシャドーイングができるようになったら、英文の意味や内容を意識しながらシャドーイングに取り組む。
シャドーイングの練習に役立つアプリについて知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
STEP7: 同じ音声を毎日繰り返し聞く
そして、同じ音声を毎日繰り返し聞きましょう。
何度も繰り返しリスニングすると、英語の音やリズムに自然に慣れて、聞き取りの精度がさらに高まります。また、TOEIC特有のビジネス英語や頻出フレーズも自然に覚えられます。
通勤時間や待ち時間などの「スキマ時間」や、作業をおこないながらリスニングをする「ながら時間」を有効活用してください。
TOEICリスニング対策を独学で進めるか?スクールに通うか?
RIZAP株式会社と株式会社All Aboutが首都圏に住む20〜40代の学生・社会人3,536名におこなった調査によると、およそ半数がTOEICの学習で挫折経験があることが判明しています。
TOEIC学習経験 | 回答者の割合 |
---|---|
現在も学習している | 32.3% |
過去に学習していたが、目標を達成したのでやめた | 21.6% |
過去に学習していたが、目標を達成できずやめた | 46.0% |
出典:PR TIMES|株式会社オールアバウト「TOEIC®︎受験、途中であきらめてしまった「燃え尽き症候群」経験者は約半数!」
そして、同調査におけるTOEIC受験をやめた理由については、以下のとおりです。
回答 | 割合 |
---|---|
やる気がなくなったから | 35.9% |
学習する時間がなかったから | 34.3% |
優先順位が落ちたから | 27.5% |
なかなか点数が上がらなかったから | 24.2% |
効果的な学習法が分からなかったから | 20.0% |
TOEICに魅力を感じなくなったから | 12.6% |
金銭的に継続が難しくなったから | 7.3% |
その他 | 3.2% |
この調査結果から、独学でのTOEIC対策は挫折しやすいことがうかがえます。そのため、TOEICのリスニング対策を始める前に、自分が独学とスクールのどちらの方法で学習を進めたほうが良いのか考えることが大切です。
本章では、独学とスクールそれぞれの向いている人の特徴について説明します。自分に合った学習方法を選ぶうえで、参考にしてみてください。
独学でのTOEICリスニング対策が向いている人の特徴
以下のような特徴を持つ人は、独学でのTOEICリスニング対策が向いています。
独学が向いている人の特徴
- 自己管理ができる人(学習計画を立てて、継続的に取り組める人)
- すでに基礎的なリスニング力がある人
- 自分の弱点を把握しており、適切な対策を立てられる人
- モチベーションを維持できる人
- 毎日学習時間を確保できる人
- 集中して学習できる環境が整っている人
これらの特徴に当てはまる人は、次章以降で紹介するおすすめの参考書やアプリを使いながら、独学でTOEICのリスニング対策を進めていきましょう。
スクールでのTOEICリスニング対策が向いている人の特徴
以下のような特徴を持つ人は、スクールでTOEICのリスニング対策をすることがおすすめです。
スクールが向いている人の特徴
- 学習習慣が身についていない人
- リスニングが苦手ない人
- 長期にわたって学習のモチベーションを維持できる自信がない人
- 効率的にリスニングのスコアを上げたい人
- 学習仲間が欲しい人
スクールを活用することで、継続的なサポートを受けながら体系的な学習ができるため、効率的にリスニング力を向上させられます。
スクールでのTOEICリスニング対策に興味がある方は、次章以降で紹介するTOEICリスニング対策におすすめのスクールを参考にしながら、自分に合ったスクールを選んでください。
短期間で集中的にTOEIC対策をしたい方は、こちらの記事を読むことをおすすめします。
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【独学向け】TOEICリスニング対策におすすめの参考書
以下の3冊は、独学でTOEICリスニング対策をしたい人におすすめの参考書です。
独学におすすめの参考書
- 『はじめて受けるTOEIC L&R テスト全パート完全攻略』
- 『TOEIC L&R TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』
- 『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集11』
本章では、それぞれの参考書の内容や特徴をご紹介します。
以下の記事では、リスニングだけでなくTOEIC対策全般に役立つ参考書を紹介しています。興味がある方は、こちらの記事もご覧ください。
▼あわせて読みたい記事
『はじめて受けるTOEIC L&R テスト全パート完全攻略』

出典:Amazon
本の長さ | 344ページ |
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出版社 | アルク |
発売日 | 2018年3月7日 |
価格 | 1,980円 |
『はじめて受けるTOEIC L&R テスト全パート完全攻略』は、Part1からPart7まで満遍なく対策できる参考書です。
スコアアップに必要なパート別の攻略法、実力アップをするための勉強法、そして完全模試が1冊にまとめられており、TOEICを初めて受験する人、あるいはTOEIC 600〜700点を目指す人におすすめします。
また、ダウンロード特典も充実しているため、時間に余裕がある方は、より深く英語学習に取り組めます。
『TOEIC L&R TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』

出典:Amazon
本の長さ | 280ページ |
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出版社 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2019年8月20日 |
価格 | 858円 |
『TOEIC L&R TEST サラリーマン特急 新形式リスニング』は、日経トレンディ使える英語教材(TOEIC部門)で第1位に選出された参考書です。2016年5月から導入された新形式に完全対応しており、実際に出題された問題をもとに出題のポイントと対策法を詳しく解説しています。
読み終わる頃には、Part 3とPart 4で必要な「文脈を聞き取るリスニング力」と「文脈を先読みする力」が身についているでしょう。
問題ごとに難易度が表示されているため、自分がどのレベルの問題を正解すれば良いのかがわかるのも嬉しいポイントです。
『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集11』

出典:Amazon
本の長さ | 312ページ |
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出版社 | 国際ビジネスコミュニケーション協会 |
発売日 | 2024年7月17日 |
価格 | 3,300円 |
『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集11』は、TOEIC全受験者が必携の参考書です。本番の試験と同じ形式の試験問題が2回分収録されています。
リスニング音声については、本番と同じ公式スピーカーが担当していることから、この問題集の音声を使ってシャドーイングやディクテーションなどのトレーニングを繰り返しおこなうことがおすすめです。
また、テストの正答数をもとに、スコアの目安がわかるのも嬉しいポイントです。
【独学向け】TOEICリスニング対策におすすめのアプリ
独学でのTOEICリスニング対策におすすめのアプリは、以下の3つです。
独学でのTOEICリスニング対策におすすめのアプリ
- スタディサプリENGLISH
- Santaアルク
- ADAPTIE(アダプティ)
本章では、それぞれのアプリの魅力や特徴について説明します。
スタディサプリENGLISH

スタディサプリENGLISHの特徴
- TOEIC® L&R TEST20回分相当の問題演習
- カリスマ講師による神授業
- リスニング向上に効果があるディクテーション&シャドーイング
こんな人におすすめ
- TOEICテストに特化した学習がしたい方
- 基礎学習から始めたい方
- とくにリスニング力を向上したい方
概要
概要 | |
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対応スキル | 総合型 |
対応レベル | 初心者~上級者 |
AI機能 | 〇 |
料金 | ・月額:3,278円/月 ・6ヶ月パック:18,348円/6ヶ月 ・12ヶ月パック:32,736円/年 |
無料体験 | 〇 |

スタディサプリENGLISH TOEIC(R)対策パーソナルコーチプランでは、忙しい社会人の方や、短期間で結果を出したい方のために、
いつ、何をやればいいのか明確にした学習プランを作成。
学習プランに沿った課題や、その遂行を精鋭コーチが日々のチャットコミュニケーションと定期的な音声通話でサポートしスコアアップを現実にしていきます。
Santaアルク

Santaアルクの特徴
- AIが一人ひとりに合ったおすすめ学習を提供
- 予想スコアや目標スコアの差分を分析
- スコアアップしているかリアルタイムで計測
こんな人におすすめ
- 12ヶ月などの長期プランをお得に利用したい方
- 学習効果を実感したい方
- 文法や英語表現の疑問点を気軽に解決したい方
概要
概要 | |
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対応スキル | 総合型 |
対応レベル | 初心者~上級者 |
AI機能 | ◎ |
料金 | ・1ヶ月プラン:4,980円/月 ・3ヶ月プラン:14,940円/3ヶ月 ※セール価格で11,200円/3ヶ月 ・1年プラン:60,590円/年 ※セール価格で22,800円/年 ※会員登録から2日間限定で17,800円/年 ・実践模擬試験:3,000円 ※セール価格で1,500円 |
無料体験 | 〇 |
\一人でのTOEIC対策が苦手な方はSantaアルクデータコーチングがおすすめです!/
Santaアルクは、高性能なAI分析や学習レコメンド機能を提供していますが、学習者自身がモチベーションを自己管理しながらアプリをご利用いただかないと、最終的なスコアアップが難しいという課題があります。
Santaアルクデータコーチングでは、プロのコーチが並走しアプリ学習では難しいモチベーションの管理から、Santaアルクのアプリ上では提供されないパフォーマンス分析レポートを活用して、学習効果の最大化を実現します。
ADAPTIE(アダプティ)

ADAPTIEの特徴
- Z会が長年の研究で導いた得点にちながるポイントを網羅
- 実践形式の演習・模試・単語
- オンラインフォームで対人のサポートが受けられる
こんな人におすすめ
- アプリでの学習でも人によるサポートがあると安心な方
- ポイントを抑えながら学習したい方
- 実践形式で対策をしたい方
概要
概要 | |
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対応スキル | 総合型 |
対応レベル | 初心者~上級者 |
AI機能 | 〇 |
料金 | ・月額:3,900円/月 ・6ヶ月一括払い:21,600円/6ヶ月 ・12ヶ月一括払い:34,800円/年 |
無料体験 | ✕ |
TOEICリスニング対策におすすめのスクール
TOEICリスニング対策におすすめのスクールは、以下の3校です。
TOEICリスニング対策におすすめのスクール
- イングリッシュカンパニー
- テック英語
- Liberty English Academy
本章では、それぞれのスクールの特徴や魅力について詳しく紹介します。
イングリッシュカンパニー

イングリッシュカンパニーの特徴
- 言語学の専門知識を持つトレーナーによる、第二言語習得研究に基づいた科学的なアプローチで学習効率を最大化
- 1日1〜1.5時間という実践的な自己学習時間設定と、行動科学マネジメント®による継続支援で、着実な上達を実現
- 専用アプリを使った進捗管理
イングリッシュカンパニーのデメリット
- マンツーマン受講の場合、料金が高め
イングリッシュカンパニーはこんな人におすすめ
- 限られた時間の中で、効率的かつ科学的なアプローチで確実に英語力を向上させたい方
- 独学では継続が難しく、専門家による定期的なサポートを必要としている方
- TOEICスコアを短期間で大幅に向上させる必要がある方
イングリッシュカンパニーの解説
イングリッシュカンパニー(ENGLISH COMPANY)は、難関大学専門予備校を運営する企業が母体となって設立された英語コーチングスクールです。

特筆すべきは、その徹底した科学的アプローチです。高密度学習という手法を用いて、無駄のない効率的な学習を実現しています。
また、イングリッシュカンパニーでは「行動科学マネジメント」を導入し、単なるモチベーション管理だけでなく、確実な習慣形成をサポートしています。
料金体系は、マンツーマンコースと少人数制コースを用意しており、ニーズや目標に応じて選択できます。また、30日間の全額返金保証制度や一般教育訓練給付制度の対象となっているコースもあり、受講を検討する際の安心材料となっています。
関東では銀座、神田、新宿、恵比寿に、関西では四条烏丸、梅田、神戸にスクールを展開しており、通学とオンラインの両方の受講形式に対応しているため、仕事や生活スタイルに合わせて柔軟に受講することが可能です。
イングリッシュカンパニーの概要
ENGLISH COMPANYの概要 | |
---|---|
受講形式 | 通学orオンライン |
スクール所在地 | ■関東3拠点:銀座、神田、新宿、恵比寿 ■関西3拠点:四条烏丸、梅田、神戸 |
受講期間 | 3ヶ月or6ヶ月 |
入会金 | 55,000円 |
料金 | (マンツーマン) 561,000円/3ヶ月 (少人数) 初級:264,000円/6ヶ月 中級:231,000円/3ヶ月 上級:242,000円/3ヶ月 |
1ヶ月あたり | マンツーマン:187,000円 少人数:44,000円~80,666円 |
講師 | 日本人バイリンガル |
返金の有無 | 30日間全額返金保証 |
その他制度 | 一般教育訓練給付制度 ※パーソナルコースが対象 |
テック英語

テック英語の特徴
- TOEICスコア900点以上の日本人コーチが、自身の経験を活かして効果的な学習方法と生活習慣の改善をサポート
- 他の英語コーチングスクールと比較して約半額の料金設定
- 個々の生徒に合わせた学習スケジュールを作成し、選択と集中による効率的な学習を実現
テック英語のデメリット
- 完全オンライン形式のため、対面でのコミュニケーションを重視する場合は合わない可能性が高い
テック英語はこんな人におすすめ
- コストパフォーマンスを重視しながら、確実なTOEICスコアアップを目指したい方
- 昇進・昇格などで具体的な目標スコアを設定されている方
- 独学での学習に行き詰まりを感じ、専門家のサポートを必要としている方
テック英語の解説
テック英語は、コストパフォーマンスの高さと充実したサポート体制を特長とする、オンライン完結型の英語コーチングスクールです。

このスクールの指導体制の特徴は、全てのコーチがTOEIC 900点以上を取得した日本人という点です。コーチ陣は自身も一からTOEICの学習を積み上げてきた経験があるため、受講者の悩みや躓きポイントを深く理解し、的確なアドバイスを提供することができます。

また、受講開始後14日以内であれば全額返金が可能な制度を設けており、受講を検討する際の不安を軽減する配慮がなされています。この返金保証制度に加えて、スコアアップ保証も提供されているため、安心して学習に取り組むことができます。
特に、独学での学習に行き詰まりを感じている方や、具体的な目標スコアの達成を求められている方にとって、効果的な学習環境を提供しているのがテック英語といえます。
テック英語の概要
テック英語の概要 | |
---|---|
スクール所在地 | オンライン |
受講形態 | オンライン |
レッスン形式 | マンツーマン |
受講期間 | 3ヶ月 |
コース種類 | ‐ |
受講料金 | 248,000円/3ヶ月 |
その他料金 | 入会金:不要 教材費:不要 |
1ヶ月あたり | 82,666円/月 |
1レッスン時間 | 60分/回(週1回) |
講師・コンサルタント | 講師:日本人講師(TOEIC900点以上) |
返金制度 | 〇 |
その他制度 | スコアアップ保証 |
無料体験レッスン | ✕ (無料カウンセリング実施) |
Liberty English Academy

Liberty English Academyの特徴
- 「藤川メソッド・グラマーテーブル」という独自のシステムを用いて、英語の本質的な理解と英語脳の習得を実現している
- 20年以上の指導実績を持つ代表による3,000人以上の指導経験と、オックスフォード大学などの海外名門大学への合格実績
- 成果に満足できない場合は無料で受講期間を延長できる制度を導入
Liberty English Academyのデメリット
- 対面受講の場合、東京都港区の1校のみの展開であるため、通学の利便性に制限がある(オンライン受講も可能)
Liberty English Academyはこんな人におすすめ
- 単なるスコアアップだけでなく、ビジネスで通用する本質的な英語力を身につけたい方
- 従来の日本式英語教育とは異なる、独自の英語習得メソッドで学びたい方
- 海外留学や国際的なキャリアを視野に入れた高度な英語力を目指している方
Liberty English Academyの解説
Liberty English Academyは、「日本の英語教育を根本から変えていく」というミッションを掲げ、独自の教育メソッドで実践的な英語力の育成を目指す英語スクールです。

指導実績において特筆すべきは、3,000人以上の生徒の英語力向上をサポートしてきた豊富な経験と、オックスフォード大学やロンドン大学大学院といった海外名門大学への合格者を多数輩出している点です。これは、Liberty English Academyの教育メソッドが高度な英語力の獲得に効果的であることを示しています。
受講システムは柔軟性が高く、24回から72回まで受講回数を選択可能で、学習者のペースや目標に合わせた計画を立てることができます。また、成果保証制度を導入しており、目標達成に至らない場合は無料で受講期間を延長できる安心のサポート体制を整えています。

Liberty English Academyを体験したレポートはこちら!
Liberty English Academyの概要
Liberty English Academyの概要 | |
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受講形式 | 通学/オンライン |
スクール所在地 | 東京1校(東京都港区) オンライン(TOEFL/IELTS/TOEIC対策コース) |
受講期間 | 24回~72回(柔軟に変更可能) |
入会金 | 5.5万円 |
料金 | 316,800円(ショート24回コースの場合の一例) |
単価 | 13,200円(ショート24回コースの場合の一回あたり) |
講師 | 日本人バイリンガル |
返金の有無 | 成果保証制度 成果に満足できない場合は受講期間を無料延長 |
TOEICリスニングのFAQ
最後に、TOEICのリスニングに関するよくある質問と回答を紹介します。
TOEICのリスニングで400点を取るには?
TOEICのリスニングセクションで400点を取るためには、効率的な学習と戦略的なアプローチが必要です。
まずは、英語の音に慣れるために毎日リスニングを習慣にしてください。公式問題集やTOEIC頻出の英会話フレーズを活用して、ネイティブの発音やイントネーションに耳を慣らします。
次に、本記事でも紹介した「設問の先読み」をして、話の流れを予測しながら聞き取る力を養ってください。特にPart3と4では先読みでキーワードに着目しながら音声を聞くことで、正答率がアップします。
また、TOEIC対策でシャドーイングやディクテーション(英語の音声を聞いて正確に書き取るトレーニング)などのトレーニングを取り入れると、細部まで聞き取る力が向上します。
これらのトレーニングを継続的におこなうと、リスニングで400点を狙えるでしょう。
TOEICリスニング370点はどれくらいのレベル?
TOEICリスニング370点は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)ではB1〜B2レベルに相当し、基本的な日常会話やビジネス英語を聞き取れる力があるレベルであるといえます。
さらに具体的に言うと、TOEICのPart 1や2の短い会話や簡単な質問には対応できるものの、Part3やPart4などの長めの会話やアナウンスでは詳細を聞き取るのが難しいレベルです。また、話すスピードが速かったり、難解で専門的な用語を使われたりすると、正確に理解するのが難しくなることもあります。
TOEICリスニングでメモ禁止なのはなぜ?
テスト開発元のETSの基本方針によると、カンニングや試験問題の漏洩につながる行為であると懸念されていることから以下のような問題用紙への書き込みやメモは禁止されています。
- メモを取る
- 線を引く
- ○や×などの記号や印をつける
※参考:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「【TOEIC L&R】問題用紙への書き込みはできますか?」
まとめ
本記事では、TOEICのリスニングパートの概要、パートごとの解き方のコツ、効果的な勉強法、そしてTOEICのリスニング対策におすすめの参考書・アプリ、スクールを紹介しました。
TOEICのリスニング対策を効率的かつ効果的に進めるためには、効果的な勉強法だけでなく、問題の形式や傾向、それぞれのパートの解法テクニック、そして自分に最適な学習方法を知ることが大切です。
特に独学での学習は挫折するリスクが高いため、自己管理が苦手な人や長期間にわたってモチベーションを維持しながら学習を継続できる自信がない人は、スクールに通うことを検討してみると良いでしょう。
本記事を参考にしながら、自分に合ったTOEICリスニング対策に取り組んでみてください。