中国語単語の覚え方!日本人が陥りがちな失敗とは!?

忍者
うう、中国語でも単語って覚えないといけないんだよね?きっと、嫌だけど、覚えなくて良いなんてことは無いよね?
伊地知
そうだね、中国語でも単語は覚えないとはじまらない。でも覚えたら覚えただけ世界が広がるし、効率よく覚えるコツもあるから、ここでは中国語単語の暗記についてをお伝えするね。

この記事で分かること

  1. 中国語の単語を覚えるとは
  2. 中国語単語の覚え方
  3. 中国語単語を効率的に学ぶ教材
  4. 中国語単語暗記のポイント

この記事のライター

伊地知太郎

中国語&英語コーチ。中央大学商学部卒。在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。

中国語&英語コーチ。中央大学商学部卒。在学中、中国の北京師範大学に留学し、1年で中国語力をビジネスレベルにまで高める。帰国後、三菱重工業株式会社にて海外人事・資材調達業務を経験。その後、語学コーチングスクールPRESENCEにて700名以上の受講生の語学学習をサポート、コーチの育成や中国語コースの立ち上げを経て、語学コーチングスクールthe courage(カレッジ)を設立。

覚え方の前に!「中国語の単語を覚える」とは?

忍者
中国語の単語を覚えるって言っても、英語と変わらないでしょ?英語やったことあるし、多分大丈夫。
伊地知
英単語を覚える時と同じ面もあるけど、違う面もあるから、まずは「中国語の単語を覚えるということがどういうことか」を見ていこう。

中国語の単語は英単語とは異なります。何が異なるのかというと、英単語はアルファベット(文字)そのものには意味がありませんが、中国語の単語は基本的には全て漢字で、その文字そのものにも意味があります。

英語=文字そのものに意味はない

中国語=文字そのものに意味がある

よく漢字は「形・音・義(意味)」が一つになっていると言われます。それら3つをしっかりと押さえる意識で覚えましょう。

個人的な感覚としては”g”と”o”と”d”で、それらを繋げるとなぜか犬(dog)になってしまう英単語より中国語の方が覚えやすいのでは?と感じます。

形!漢字を覚える

中国語の単語は基本的には全て漢字です。漢字に抵抗がある人もいるかもしれませんが、ここは腹をくくって覚えるしかありません。書けなくても良いですが、見て分かるようにしましょう。

伊地知
例えば「薔薇」と書けないが読める。そんな感じで大丈夫です。(よっぽど書く必要がある人以外は)

音!発音(ピンイン)を覚える

そして漢字は日本の漢字と同じものもありますが、それを日本語読みしてしまうと、いつまでたってもただ「読める」だけで「聞ける」「話せる」ようにならないので、必ず発音を表すピンインも覚える必要があります。

よく

単語を覚える時にピンインも覚えた方が良いですか?

という質問を受けますが、答えは「覚えましょう!」です。

義!意味を覚える

そして、当たり前ではありますが、その単語の意味をしっかりと覚えます。

日本人は日本語で漢字を使用しているので、漢字とその意味を繋ぐのはかなり得意です。

「老婆=奥さん」など、日本語の漢字と意味が異なるものだけ注意しましょう。

忍者
「老婆(Lǎopo)」は中国語では「奥さん」の意味なんだね。面白い!

 

日本人学習者がやってしまいがちな中国語単語の覚え方

忍者
日本人なら漢字を使ってるから、中国語を覚えるのは簡単だよね!
伊地知
それが超アブナイ考え方!それで失敗してしまうことが多いということから伝えるね。

日本人が中国語を学ぶうえで、絶対に有利なのが「漢字がわかる」ということです。

日本人からするとそれがどれくらい有利なことか忘れてしまいがちですが、私が北京に留学していた際、漢字圏以外から来た留学生はゼロから漢字の勉強をしなければならず、頭を抱えていました。

ただ、それが日本人が中国語学習をするうえでの大きな弱点にもなり得るので本当に要注意です。

忍者
え?どういうこと?

日本人学習者は漢字が読めるが故に、目に頼りがちです。見てわかってしまうので、聞くことへの時間を割かなくなり、その結果

中国語を見たら理解できるのに、聞いても理解できません!

ということがよく起こります。

逆に言うと、漢字が全くわからない欧米人が、完全に耳に頼った学習をして(それはそれですごいなと思うのですが)中国語は一切読めないけれど、しっかりリスニングができて、ペラペラ話す、というケースもあります。

中国の人気バラエティ番組「爸爸去哪儿」にも出演していた「夏克立(クリストファー・ダウンズ)」さんの中国語。中国語を読むのは苦手なようですが、スピーキングは「ペラペラ」です。

 

中国語単語の覚え方とは?

忍者
なるほど、見てわかるだけじゃダメなんだね。どうやって覚えれば良いんだろう?
伊地知
ちょっと大変だけど、語彙力を増やすための覚え方を紹介するね。

中国語単語の覚え方

  1. 単語帳を使って声に出して覚える
  2. 例文を使って、作って覚える
  3. もとの漢字にアンテナを張って覚える
  4. コロケーションを意識して覚える
  5. 類義語・反義語を意識して覚える

 

1.単語帳を使って声に出して覚える

もしも短期集中で中国語力を伸ばしたいと思った場合、まずは中国語単語量の底上げが必要です。

そのために、基本単語については単語帳を使って覚えることをおすすめします。

その際、必ず音声付きのものにして、「漢字・音・意味」これら3つを紐づけるように「声に出して」覚えましょう。

声に出す目的は、前述したように、日本人がつい疎かにしてしまいがちな「音」への意識を高めるためです。

2.例文を使って、作って覚える

とは言え、やはり聞いてわかるレベルまで持って行くのは大変です。特に、単語単体で聞いてその意味を思い浮かべるのは、時に至難とも言えます。

中国語は2音節など、短い音の単語が多いということも理由の一つです。

例えば、日本語でもそうですが、「た」という音を聞いても、それだけでは「他?田?多?」となりますが 、「たんぼに行く」と聞けばそれが「田」だとすぐにわかると思います。

それと同じように、例文や単語の組み合わせで聞いた時にその意味が分かればOKとしてください。あまりハードルを上げすぎでもモチベーションに悪影響が出て良くないです。

また、例文を自分で作ることもすごく効果があります。これは印象に残すことと、使い方を意識できるという2つの目的があります。

「良い、悪い、コーヒー、飲む」など簡単な単語使って例文を作ってどんどん練習をしていきましょう。

3.もとの漢字にアンテナを張って覚える

中国語の共通語(普通語)の漢字は簡体字(jiǎntǐzì)という、日本の漢字よりもシンプルな漢字を使っています。

なので、中には見慣れない漢字もあったりするのですが、それはもともと複雑だった漢字をシンプルに変更しているものなので、

もとの漢字は何だろうな?

と考えると覚えるヒントになります。

例えば「机场(jīchǎng)」という単語は「空港」と言う意味ですが、この最初の「机」というのは「機」をシンプルにしたものです(シンプルにしすぎ!?)。

これを知っていれば

そうか!飛行機場で、空港って言ってるのか

というように覚えやすくなりますよね。

簡体字は識字率アップのために作られたシンプル漢字。難しいと感じるとしたら、それは”見慣れてない”だけなことが多いです。

4.コロケーションを意識して覚える

また、使える単語としてインプットするために重要なのが、コロケーションを意識して覚えるということ。

 

伊地知
コロケーションとは簡単に言うと単語と単語の、相性の良い組み合わせのこと。中国語では搭配(dāpèi)と言います。

もっと言うと、ここでは動詞と目的語の組み合わせだと考えても良いです。

例えばですが「ヒゲ」という単語を覚えたとしても、それだけ覚えていては使うとなった時に意外と苦労します。なぜかと言うと、「ヒゲ」単体で使うことはあまりなく、だいたい「ヒゲ」を「剃る」とか「生やす」とか、そういった単語とセットで使うからです。

忍者
なるほど!「ヒゲ」を覚えるのではなく「ヒゲを剃る」「ヒゲを生やす」といったセットで覚えるのですね!

これにより単に使える語彙量が増えるだけでなく、印象に残って記憶もしやすくなります。

5.類義語・反義語を意識して覚える

これは高度と感じるかもしれないので、中国語の勉強に少し慣れてきた頃からはじめてみてください。

類義語・反義語とはその単語と同じような単語や、反対の意味を持つ単語のことです。

日本語でいうと「話す」「喋る」「言う」などは類義語です。これらの使い分けを意識してみる。また、反義語としては「書く」「黙る」「聞く」などがあります。

中長期的な勉強をする場合にはこうしたことを意識しましょう。一方、中国駐在前などの短期集中トレーニングの時にこれを意識してしまうと目的と合わなくなってしまうので、注意が必要です。

 

効率的な覚え方ができる!中国語単語が学べる教材

忍者
なんか大変そうだけど、イメージはできた!何か効率的に学べる教材があれば教えて欲しい!
伊地知
教材選びは大切だよね。ここでは紙のテキストやアプリを紹介するね。

亜鈴式で鍛える中国語コロケーション999

おすすめポイント

  1. 基礎単語が多く含まれている
  2. コロケーションを意識した構成になっている
  3. クイズ形式で楽しく覚えられる

「コロケーション(単語の組み合わせ)で覚えよう!」という、とにかくコンセプトが面白い本です。

動詞と目的語の組み合わせだけではなく、定型的な言い方も学ぶことができます。個人的にこのコンセプトで1冊作ったのはやっぱりすごいなあ、と思います。

単調な単語の羅列の単語帳が嫌だという方はこうしたテキストもおすすめです。

亜鈴式で鍛える 中国語コロケーション999
URL Amazonリンク
鍛えられるスキル 1ヶ月で1冊を終えたあと、実際に使って定着させる
特徴 コロケーションに重きを置いた単語テキスト
おすすめの人 単調な単語帳がどうしても嫌いな人

 

HSK公認単語トレーニング

おすすめポイント

  1. 自分のレベルに合ったものを選べる
  2. 全単語例文&その音声つき
  3. HSKの問題からピックアップされている

これはリスニング・発音のトレーニングでもオススメをしていますが、HSKの単語トレーニングアプリです。試験対策に加えて、全ての単語に例文がついているので、使い方を意識して単語を覚えることもできます。

また、学習モードを変えることで「聞いてわかるか」についてもチェックすることが可能です。苦手なものは「弱点」としてピックアップして、後からその「弱点」だけを勉強できるようになっているので、こうした機能を使って効率的に勉強しましょう。

HSK公認単語トレーニング
URLhttps://ch-edu.net/app/
学習時間目安1週間で200単語
特徴 全単語例文&その音声つき
おすすめの人 いつでもどこでも勉強したい人

 

相原茂の中国語閑談

おすすめポイント

  1. 中国語業界大家のポッドキャストチャンネル
  2. 日本人とネイティブの対話式で一方通行ではなくわかりやすい
  3. 細かいニュアンスを解説

中国語研究の大家である相原茂先生のコンテンツ。先生が一方的に解説するのではなく、気になるような内容についてネイティブのアシスタントと一緒に解説してくれるポッドキャストチャンネルです。

中国語の細かいニュアンスなどが好きな人は一緒になって話に加わりたくなるような楽しい内容。例えば、量詞と呼ばれる日本語の単位(椅子は脚、お箸は膳など)についてをテーマにした回など、充実した内容となっています。

相原茂の中国語閑談
URLPodcastリンク
学習時間目安1つが5分程度
特徴 細かいニュアンスなど突っ込んで話している
おすすめの人 ちょっと中国語の細かいところが気になる人

 

小説やドラマから覚える

おすすめポイント

  1. シーンで覚えるので定着しやすい
  2. 同じ単語が繰り返されるので覚えやすい
  3. 興味があるから続く

好きなドラマを観たり、小説を読み、その中の単語をピックアップして「自分単語帳」を作るのもオススメです。その単語帳には例文も書き留めておくと良いです。

伊地知
ドラマや小説の良い点としては、一定のカテゴリー内で使われる単語が何度も出てくるので、取り組めば取り組むほど、単語を調べる回数が減るということです。

例えば、ミステリー小説を読むとすると、最初は「アリバイ」や「トリック」という単語に戸惑うかと思いますが、一度調べて覚えてしまえば、またその単語が出てきた時にはもう読めるようになっている。しかも、こうした単語は何度も出現するので、自然と覚えていくことができます。

私は「余華(Yú Huá)」という作家の文革などを題材にした小説家の本を短編や長編、たくさん読みました。

余华 百度百科より

余華の「活きる」は映画化もされましたし、「兄弟」は日本語訳なども出ている人気の現代小説家です。是非自分の興味のあるものを使って取り組んでみてください。

 

【おまけ】中国語単語を覚えてペラペラになるには?

忍者
よし!これで単語の覚え方がわかってきた、ペラペラになるぞ〜!
伊地知
ペラペラっていう目標は曖昧すぎるから、コーチとしてはオススメしないけど(笑)単語力が増えれば絶対に聞けるもの、話せるものは増えるよね。最後に単語暗記のポイントを紹介します。

中国語単語を覚える時のポイント

  1. 忘れることを恐れない
  2. 無理矢理でも良いから実際に使う
  3. わからない単語は調べる
  4. 単語を楽しむ

語彙力はリスニング・スピーキング・ライティング・リーディング、全てに必要な土台になるものです。

特に中国語を学びはじめたばかりの時は単語暗記に苦労すると思いますが、全ての土台だと考えるとやっている学習の意味を感じられます。

この単語を覚えてこんなことを言ってみたい!

と考え、ワクワクしながら学習を進めましょう。

ここではポイントを4つお伝えしておきます。

1.忘れることを恐れない

一度覚えたと思った単語でも、しばらく触れていないと忘れてしまいます。特に、一度「聞いてわかる」と思ったものも、翌日聞いたら「初めて聞いたのか?」と思うくらいきれいさっぱり忘れてしまっていることもあります。

忘れてしまうことは普通なので、なるべく思い出す労力を減らすために、時間をあけずに再度その単語に触れるようにしましょう。

文法のトレーニングなどと比べると、単語は隙間時間を使った学習がしやすいので、

  • 駅のホームで電車を待っている間
  • エレベーターを待っている間
  • 一緒にショッピングに行った家族がちょっとトイレに行っている間

そうした隙間時間を確実に使っていくと良いです。

そして、それでも忘れた時は、いちいちショックを受けていたらもったいないので、淡々と覚え直してください。忘れることを恐れない気持ちが大切です。

2.無理矢理でも良いから実際に使う

使うことで印象に残るので、覚えた単語はぜひ使っていきましょう。使うことが目的なので、少し無理やりな文脈だったとしても、構わず使うと良いです。

忍者
今日覚えた単語はね…

と、覚えた単語について誰かに話したりするのもおすすめです。

3.わからない単語は調べる

もし気になる不明な単語があれば調べましょう。今はスマホアプリの辞書もあるので、昔よりも辞書を肌身離さず持つこともできるようになりました。

気になったら調べる、使い方も意識する。

そうした習慣がつくと語彙力は増えていきます。有料でも、オフラインで使える辞書アプリを購入することをオススメします。

4.単語を楽しむ

言葉は思考を反映させる、言葉が無いということはその話者にその概念が無いということ、などと言われることがありますが、単語一つから思考が伺えることがあります。

例えば上述した量詞など。椅子を数えるときに日本人は「脚」という単位を使い、潜在的に椅子を脚のあるものと捉えていることがわかります。

中国語ではどうかというと、背もたれ部分を握って動かすことから、「一握りの椅子 = 一把椅子」と言います(背もたれの無いスツールはこう言いません)。

日本語=「一脚」の椅子

中国語=「一握り」の椅子

同じ椅子を見ていても、そのものの捉え方の違いが言葉に表れるので、こうしたことを楽しみながら学びましょう。

 

中国語単語の覚え方はシンプル!継続が何よりも大事

単語の覚えるポイントは以上です。

あとは継続して自分の世界を広げていきましょう!

中国語コーチングサービスthe courage(カレッジ)ではこうした単語の覚え方を丁寧にレクチャーするだけでなく、それを継続していくための仕組みも用意しています。

本気で中国語を学んでみたい方はぜひ一度無料カウンセリングにお越しください。きっと今までに無い、本気で中国語と向き合う時間を過ごすことができます。