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“used to”の意味!これを読めば紛らわしい使い方もスッキリ!

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used to~(ユーストゥー)っていろんな使い方が難しいですね…

uzla
used to~には、「かつて〜していた」の他にも「~に慣れている」といった使い方もあります!

今回はこのused toについて、意味や日常会話での使い方まで説明しますね!

この記事のライター

uzla

東京の大手ICT企業の海外プロジェクトのPMを担当し、グローバルチームを率いました。幼少期を米カリフォルニアで過ごして以来、英語はもちろん多言語geek。日々、言葉の仕組みや文化的特色を発見しては感動しています。日常会話からビジネスシーンで使えるものまで実践的な英語を楽しくお伝えしていきます。

東京の大手ICT企業の海外プロジェクトのPMを担当し、グローバルチームを率いました。幼少期を米カリフォルニアで過ごして以来、英語はもちろん多言語geek。日々、言葉の仕組みや文化的特色を発見しては感動しています。日常会話からビジネスシーンで使えるものまで実践的な英語を楽しくお伝えしていきます。

“used to”の3つの意味と使い方!

忍者
used toは、use(使う)の過去形であるused(ユーズド)とは違うのですか?

uzla
うしろにtoが付くことで文の中で全く異なる働きをし、意味も違ってきます。発音も「ユーストゥ」になります。

“used to”(ユーストゥ)の3つの意味と使い方を見ていきましょう。

“used to”の意味①かつて〜していた

“use to + 動詞”で「かつて〜していた」という意味になり、以前あった習慣や過去によくしていた行動を表すときに使います。

この場合、「以前」や「過去」のことを説明しているので、必然的に「現在はやっていない・今はもうしていない」という意味が含まれるのがポイントです。

I used to buy bread from this bakery every morning.
(昔は)このパン屋さんで毎日パンを買っていました(だが今はもう買っていない)

You used to run every evening. What happened?
君は昔は毎晩走っていたよね。(今はもう走っていないけど)何かあったの?

She used to love insects when she was a child but now she hates them.
彼女は子どものころ虫が大好きだったが今は大嫌いである

習慣や行動を表すため、主語は人物(I, you, he, she, they)になることが多いですが、機械や道具など自動的に動くものに対して使うこともあります。

This machine used to work with no problem but now it needs a maintenance every day.
この機械はかつて問題なく動いていたけど今では毎日手入れが必要になってしまった

ちなみに「かつて〜していた」という意味で使われる“used to”は文の中では助動詞の働きをしています。

うしろには必ず習慣や行っていた動作の内容を表す動詞を入れる必要があるので、

“used to + 動詞の原形”(かつて〜していた)

と覚えておきましょう。

しかし文脈によっては、うしろの動詞を省くこともあります。

Do you run every day?
毎日走ってる?

I used to. ※“used to”で文が終わる場合の発音は(ユーストゥー)になります
以前は走ってたよ

“used to”の意味②かつて〜だった

意味①の動詞をbe動詞にすることで、“used to be”「かつて〜だった」という意味になり、過去にあった状況や以前の状態を表すときに使うことができます。

人の性格だったり物のありさまだったりと、あらゆる状態を説明するのに使えますが、この場合も意味①と同じく「今はそうではない」という意味が含まれます。

This place used to be our playground but now it is completely gone.
この場所はかつて僕たちの遊び場だったけど今ではすっかりその面影がない

He used to be a talkative man.
彼は前はとてもおしゃべりだった(今はそうではない)

That bicycle he is riding used to be mine!
あの男の子が乗ってる自転車は(昔は)僕のだったんだよ!

“There is / are ~”(〜がある)という意味のフレーズに“used to”を使うことで「かつて〜が存在していた・あった」という意味になります。

Do you see the ruin over there? There used to be a big castle long time ago.
あそこに廃墟が見える?大昔、ここには大きなお城が建っていたんだよ

この場合も“used to”は文中で助動詞の役目を果たしています。また、be動詞のあとには以前の状態を説明する形容詞や名詞をおく必要があります。

“used to”の意味③〜に慣れている

“be used to + 動名詞または名詞”には「〜に慣れている」という意味があります。

意味①と意味②と意味が異なり、また「現在」について述べていることがポイントです。

I am used to eating bread every morning.
毎朝のパン食には慣れています

He is used to living alone. He manages everything alone.
彼は一人暮らしするのに慣れています。全部一人でやってしまいます

It looks like the noise doesn’t bother them. I think that they are used to it.
彼らは騒音が気にならないみたいだ。(彼らは騒音に)慣れているのだろう

I am used to the dentist I have and I don’t want her to change.
今の歯医者に馴染んでいるので(今の歯医者を)変えてほしくない

「〜に慣れている」という意味の“used to”は文中で形容詞の役割を果たしています。したがって、うしろには例文のように動名詞または名詞をおく必要があります。

“be動詞 + used to + 動名詞”または“be動詞 + used to + 名詞”

「〜に慣れている」と覚えましょう。

また、be動詞の代わりにgetを使って“get used to”としても「〜に慣れる」という意味になります。“be used to”との違いは後ほど詳しく説明します。

I’ve got used to taking a boat to go to school every morning.
※I’ve got::getの現在完了形

毎朝学校にボートで行くのに慣れました

Wow. I’m impressed. You get used to it so quickly.
おぉ、それは感心です。あなたは(ボート通学に)とても早く慣れましたね

“used to”の否定形と疑問形は?

忍者
ところで否定形や疑問形にしたいときは、used toを原形に戻す必要はあるのですか?

uzla
正確にはそうです。でも実際はそのまま使われることが多いのでused toは特殊な文法といえるかもしれません。

難しく考えないでまずは例文を見てみましょう!

“used to”の否定形

まずは「かつて〜していた」(意味①)と「かつて〜だった」(意味②)という意味の“used to”を使った肯定文と否定文を比べてみましょう。

(肯定文)

I used to sing but not anymore since I started to work.
昔はよく歌っていたけど、仕事するようになってからは歌っていません

(否定文)

I didn’t use to sing but now I do since I have more time.
前は歌ってなかったけど、最近はもっと時間があるから歌うようになりました

もとの文は過去について述べているので、否定の“did not”を使います。

You have changed! You didn’t use to eat that much.
君、変わったね!前はそんなに食べなかったよね(今はたくさん食べる)

She didn’t used to be so kind to everyone.
彼女は以前は誰に対しても優しいわけではなかった(今は誰にでも優しい)

There didn’t use to be a shop here. This is new.
ここにお店なんかなかったけど、これは新しい

普通ならば、“did not”が入るともともとあった動詞は原形に戻るので、厳密には“She didn’t use to be …”が正しいといえます。

しかし実際には“She didn’t used to be …”も多く使われています。

話し言葉では両者とも(ユーストゥー)の発音なので区別はありません。

ただ、フォーマルなシーンでの英作文やテストなどでは“I didn’t use to…”というように正確な文法を意識することが好ましいでしょう。

とはいえ「とある習慣を過去していなかった」という意味をわざわざ“used to”を使って表すよりも、

“I didn’t sing before but now I do.”
(以前は歌わなかったけど今は歌う)

のように過去形を使ったり、「これまでに一度もしたことのない」という意味で

“I have never sung”
(これまで一度も歌ったことない)

のように現在完了を使ったほうがシンプルで自然かもしれません。

次に、「〜に慣れている」(意味③)という意味の“used to”を否定形にしてみましょう。

(肯定文)

I am used to dealing with children.
私は子どもの扱いに慣れています

(否定文)

I am not used to dealing with children.
私は子供の扱いには慣れていません

be動詞のあとに“not”を入れて否定文にします。

“used to + 動名詞または名詞”の形は変わりません。

She isn’t used to living in a small apartment like this.
彼女はこのような小さいアパートに住むのに慣れていません

They are not used to the cold.
彼らは寒いのに慣れていません

“get used to”を否定形にする場合は次のようになります。

He doesn’t get used to waking up at 5am.
彼は朝5時に起きるのに慣れない

I don’t get used to this kind of life at all.
私はこのような生活にまったく慣れない

Bill hasn’t got used to the new office.
ビルはまだ新しいオフィスに慣れていない

“used to”の疑問形

“used to”を使った疑問文の作り方はどうでしょうか。

まずは「〜していた・だった」という過去の習慣や状態の説明を意味する“used to”を疑問形にしてみましょう。

(肯定文)

I used to go out more often when I was younger.
若い頃はもっと頻繁に出かけていました

(疑問文)

Did you used to go out more often?
あなたは以前はもっと出かけていましたか?

基本的な疑問文を作るのと同様に“Did + 主語”で文を始めましょう。

否定形と同じく“used to”と“use to”のどちらも一般的に使われています。

Did you use to complain a lot when you were a child?
小さい頃、文句ばかり言っていましたか?

Did she used to be a good girl?
昔、彼女はいい子でしたか?

Did there used to be a gas station here?
ここに昔ガソリンスタンドはありましたか?

また、この場合も“used to”を使わないでシンプルに「〜した?」または「〜だった?」という疑問文にしても意味は通じます。

Did you complain a lot when you were a child?

Was she a good girl?

Was there a gas station here?
※原文がbe動詞を使った状態を表す意味の場合、疑問文もbe動詞で始めます

つぎに「〜に慣れている」という意味の“used to”を疑問形にします。

(肯定文)

I am used to sleep with the lights on.
私は電気をつけっぱなしで寝るのに慣れています

(疑問文)

Are you used to sleeping with the lights on?
あなたは電気をつけっぱなしで寝るのに慣れていますか?

主語と動詞の順序を入れ替えるだけで疑問文になります。

The sink is clogged again. Is Bill used to fixing it?
またシンクが詰まってる。ビルって修理慣れてるの?

It’s already been 2 year since we moved. Do we ever get used to the new life?
引っ越してきてからもう2年だよ。新しい生活にいつになったら慣れるの?

“used to”と似ている言葉の違いは?

忍者
used toに似ている言葉があってややこしいのですが……。

uzla
たしかにbe used toの代わりにget used toを使ったり、used toとwouldを同じ意味で使ったりすることがあります。ただ、コンテクストで意味が少しずつ変わってくるので注意です。

“be used to”と“get used to”の違い

まずは次の2つの例文を比べてみましょう。

I am used to eating bread for breakfast.
I get used to eating bread for breakfast.

どちらも「(現在)私は朝にパンを食べるのに慣れています」という意味です。

しかし、“I am used to”の方は、だいぶ前から朝食にパンを食べることに慣れておりその状態が今も続いている可能性が高いといえます。

一方、“I get used to”の方では、“get”に「以前の(慣れていなかった)状態から変化して(現在)慣れている」という意味が含まれています。

特に、

  • これまでの過程で努力をしたり何かの変化があったうえで今の状態にたどり着いた
  • 「これからその状態になりたい」という意味合いを出したいとき

に使われることが多いです。

したがって、現在形で使われるよりは現在進行系や現在完了形、他にも未来形で使われることのほうが一般的です。

First I was shy but now I am getting used to communicating with strangers. ※現在進行系
最初は恥ずかしかったけど、今では他の人と話すのにも少しずつ慣れてきています

After working very hard, he’s finally got used to the new environment.  ※現在完了
たゆまぬ努力の結果、彼はついに新しい環境に慣れた

Don’t worry too much. You will get used to it. ※未来系
心配しすぎなくても大丈夫。すぐに慣れるよ

“used to”と“would often”の違い

忍者
I used to go to this park.とI would often go to this park.の意味は同じにならないのですか?

uzla
文だけ見れば意味は同じです。しかし、文のニュアンスは異なります。

“I used to go to this park.”と“I would often go to this park.”は、どちらも「よくこの公園に通ったものだ」という意味になります。

しかし、前述の通り“used to”が「以前は習慣としていたが今ではそうではない」という意味を含む一方、“would”の文章では現在もその習慣が続いているかどうかは分かりません。

“used to”=以前は習慣としていたが今ではそうではない

“would”=現在もその習慣が続いているかどうか分からない

もしかしたら現在も同じ公園に通うことがあるかもしれませんし、そうでないかもしれません。

よって「現在はそうではない」という意味を強調したい場合は“used to” が使うことをおすすめします。

My grandmother used to bake a lemon pie for me.
祖母はよく私のためにレモンパイを作ってくれた

My grandmother would often bake a lemon pie.
祖母はよく私のためにレモンパイを作ってくれた(今も作ってあげている可能性がある)

“I’ve used”と“I used to”の違い

“I’ve used”と“I used to”は見た目は似ていますが、意味はまったく異なります。

“I’ve used”は、動詞useの現在完了形です。イギリス英語でよく使われますが、“I used”と意味がほぼ同じで「〜を使った」という過去の動作を表します。“used to”のような「かつて〜していた・だった」のような意味はありません。

I’ve used my scissors to peel the carrots.
にんじんを剥くのに自分のハサミを使いました

上の例文を“used to”を使って書き換えると、次のようになります。意味が全く異なることが分かると思います。

I used to use scissors to peel the carrots. Now I have a peeler.
(昔は)にんじんを剥くのにハサミを使っていました。今ではピーラーを持ってます

“used to”を使わない「慣れる」フレーズ

忍者
「慣れる」という意味を表すフレーズはused toの他にもあるのですか?

uzla
もちろんあります!used toはどちらかというと会話文で多く使われるので、ビジネスや重要な英文書を作成するときなんかに使えるフレーズも覚えておくと便利です。

get the hang of it

機械や道具などの使い方のコツや仕掛けを理解して、使用したり運用することに慣れる状態を表します。

This new smartphone seems to be too complicated!
この新しいスマホ使うの難しそう!

Don’t worry. You will get the hang of it quickly.
心配しないで。すぐに使いこなせるようになるよ

You are right. After playing with it for a few minutes, I think I’m getting the hang of it.
そのとおりだね。少しいじってたらコツが分かってきたよ

grow accustomed to 

“accustomed”は「慣れている」という意味です。

慣れている状態に“grow”(成長する)ので、“get used to”と同じく「慣れる状態になる」という意味になります。

“used to”に比べて表現が少しかたくなるのでフォーマルな文章や教訓・忠告などに使われることもしばしばあります。

She was able to grow accustomed to the life with the host family.
彼女はホストファミリーとの生活に慣れることができました

We should not  grow accustomed to what we have now.
今自分たちがおかれている環境に慣れるべきではない

Don’t grow accustomed to skipping classes!
(授業)サボりに慣れっこになってはいけません!

become familiar with

“familiar with ~”は「〜に精通している・をよく知っている」という意味なので、“become”(〜になる)と合わせて「〜に詳しくなる・に慣れる」というフレーズになります。

“get familiar with”も意味は同じです。

I hope I will soon become familiar with my new classmates.
はやく新しいクラスメートと仲良くなれるといいな

It took a long time for him to get familiar with the company rules.
彼が会社のルールを完全に理解するまでにかなりの時間がかかった

また、“be familiar with”は“be used to + 動名詞または名詞”と同様に「現在(もしくは以前から)慣れている」という意味を表すのに使うことができます。

I am very familiar with this town. Please follow me!
私はこの街にとても詳しいです。付いてきてください!

They are not so familiar with the dialects in this area.
彼らはこの地域の方言にまだ慣れていない

“used to”を使いこなそう!

“used to”(ユーストゥ)の意味は文脈で変わってきます。

  • 今ではそうではない過去を振り返るとき
  • 昔の習慣やかつてあった状態を説明するとき
  • 現在慣れていることや精通していることを説明するとき

など、さまざまな内容を伝えるのに使うことができるとても便利なフレーズです。

始めのうちは紛らわしく感じるかもしれませんが、実際の会話の中でどんどん使っていくうちにきっと使いこなせるようになるはずです。

uzla
Practicing in real conversation is one of the easiest ways to get used to using the phrase “used to!”
“used to”を使いこなせるようになるための近道の一つはとにかく実践です!